退職を機に体調不良を整えようとインドの療養施設に滞在した際、肩こり、不眠、ストレスによる湿疹など延々と続く私の訴えをウンウンと聞き取った医師が最後に尋ねた言葉。
「それで、あなたは幸せなの?」。
虚を突かれ、思わずたじろぐ。私たちは何かを手に入れて幸せになろうとしている。モノ。お金。そして健康。でも手に入らなければ不幸なのか?例えば病人は不幸なのか?だとすれば私たちは皆、不幸にまみれて一生を終わるのだ。
だって病と死からは誰も逃れられないもの。でも本当は病人だって、モノやお金がなくたって幸せになれるはず。肝心なのは何かを手に入れることじゃない。ハッピーになること。
「ある」幸せがあるなら「ない」幸せがあったっていいじゃない。そう考えると意外なほどに心は浮き立つ。人生は自由だ。そしてどこまでも開かれている。
アーユーハッピー?
幸福論/ソー、エミコ・・・アー・ユー・ハッピー? インドの病院の医師/稲垣えみ子
昔、録画していた情熱大陸を再度見る。このネタは昔書いたかものとつぶやいた事を再構築するという意味で書いている。この情熱大陸回のラストにナレーターが読む幸福論がじぶんは好きだなと思える。たまに忘れてしまうけどこの言葉はとても良いな、人生は自由だ。人生を狭めているのはじぶんの心だと、もっと気楽に生きていけるようにしたいと。
自分は稲垣えみ子さんのこの言葉に虚(きょう)を突かれたじろぎました。特に「ない」幸せがあったっていいじゃないという言葉に?